2022年11月アメリカのOpenAIがChat GPTを公開して以来、大手IT企業も激しい主導権争いを行っています。マイクロソフトはOpenAIに出資しており、マイクロソフトの提供しているブラウザ「Bing(ビング)」にChatGPTと同じ言語モデルをベースにしたAIチャットを導入しています。
これに対し、Google(グーグル)は「Bard(バード)」を公開しましたが、2023年4月時点では、まだ、日本では利用できない状況です。
上記3社の中で、今、注目を集めているのが、マイクロソフトの提供するブラウザの最新バージョンのBingです。無料版のChatGPTよりバージョンが新しく、インターネット検索が強化されています。ChatGPTは2021年9月までの情報を元に回答してくれますが、Bingでは最新情報をインターネットで検索し、その情報源の出典元も表示してくれます。また、関連情報の質問まで提示してくれます。それだけでなく、回答モードを「独創性」「バランス」「厳密」の3種類から選ぶことができます。
2023年4月時点では、一度の対話は最大20回に限られていますが、今後、利用しやすい環境に変化していくことが期待されています。この最新バージョンのBingは、Microsof Edge(マイクロソフトエッジ)での利用が前提ですが、Googleの提供するブラウザであるGoogle Chromeに拡張機能を追加して使用することもできます。
上記のChatGPTやBingのAIチャットですが、質問の仕方が大変重要です。どのように質問するのかについて下記のような質問方法を参考にして頂ければと思います。
<1>質問したい時の表現方法
・〇〇について教えて(~って何?)
・〇〇についての文章/記事を作って
・〇〇の良い点、悪い点を教えて
・〇〇したい(するにはどうすればいい?)
・〇〇するためのタスクとスケジュールを作って
・〇〇についてのアイデアを教えて
・〇〇していいか?
・AとBの違いは?
<2>要約・分析して欲しい時の質問方法
・以下を校正して
・以下を要約して
・以下の論理に間違いがあるか教えて
<3>多言語の翻訳・添削を行う際の質問方法
・「英語を日本語に翻訳して」と入力し、翻訳してもらう
・「日本語を英語に翻訳して」と入力し、翻訳してもらう。
・「英文を添削して」と入力し、添削してもらう
<4>コーディング・プログラミング
・ホームページのHTML作成
・エクセルのマクロ作成
<5>表現を規定する
・わかりやすく表現して
・ビジネスでも使えるように
・箇条書きで
・できるだけ短く
・〇風に答えて
・〇だと思って答えて
・段落ごとに改行を入れて
・具体的に表現して
・〇文字以内に
・〇つ作って
・段階的に推論して
・理由とともに
・以下の要点を参考にして
<6>条件の与え方
・タイトルをつけて
・丁寧な言い方で
・3つの条件を入れて
・エッセイを書いて
<7>追加で引き出す
・続きを書いて
・英文を校正したもらったときに、「どこを校正したかを教えて」
・他には?(深堀することができる)
・具体例は?
・もっと詳しく教えて(もっと詳しく教えてくれる)
・もっといい方法はある?(反論すると、もっと情報を出してくれる)
・私は〇だと思いますが、どう思う?
・その情報の参考資料や根拠は?
<8>修正・訂正させる
・もっと短くして
・言い回しを〇に変えて
・〇について、もっと詳しくして
・〇を追加して、もう一度、全文を作って
AIチャットに質問する際には、上記の文章を参考にして、AIの回答を引き出してみてください。今後、ビジネスにおいて、皆さんのパソコンの利用をサポートしてくれるアシスタント的な存在にもなりますので、有効に活用していきましょう。
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